人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ちょっと寄ってく?


by posica

2007.11.19 E.L.L

あといくつ寝るとHARRYに会える・・・
そんなふうに数え出してから数日。

いよいよ今日がHARRYライブの日!
朝、目が覚めてそう思った瞬間から何だか落ち着かない。

とにかく体力を温存しておかねば。
何たって約2時間半、立ちっ放しなんだから。

会場へ向かうために電車に乗る。
その行動だけで、だんだんどきどきしてくる。
体がふわふわと浮いているような感じ。
もしかして緊張してる?
自分が緊張することは何もないってのに。
頭ではわかっちゃいるんだけれど、時間が近づいてくるにつれて
鼓動が速くなってくるのをどうにも止められない。
HARRYもライブ前は緊張したりするのかな?
ずっと前のライブパンフのインタビューで
「アガるよ、俺は」とか言っていたけれど。本当?

会場にたどり着くと少し落ち着いた。
ここへ来るまでの間、
「自分は今、夢の中へと向かっているんじゃないの?」
なんて気持ちになっていたんだけれど、
開場を待って列に並ぶ人たちを目にして
「あ・・・現実だ」って初めて思えた。

このライブハウスに来るのは初めて。
中に入ると、ステージが、ち・・・近い!
こんなに近くでHARRYを見ていいのっ? っていうぐらい。
その昔スライダーズのライブに行った時は大きなホールのかなり後ろの方で、
立ち位置とシルエットで何となくHARRYかなーとわかるぐらいだったので
この距離はかなり嬉しい。
さてどの辺りにいようかと、会場の中をあちこち移動。
けっこう前の方へも行けるけれど、
ステージが高くて見上げる感じになるなぁ・・・
それに人に埋もれて何にも見えなくなっちゃいそうだ。
結局、やや後ろの方。だいたい最初に考えていた通りの場所に落ち着く。
始まるまで手持ち無沙汰かもと思ったけれどそうでもなく、
どんな人が来ているのかなーなどと周りを見回しているうちに
あっという間に時間が過ぎた。





目の前にHARRYがいる。
20年前に遠ーくから見ていたHARRYと同じ人だよ!
よくここへ戻ってきたよなぁと、自分でも思う。
ここでまたHARRYを目の前にして
生で音を聴いているのがとても不思議な気分。
JAMESもいるし。

あいだに何人も人がいるけれど、
ここからはHARRYがまっすぐ視線の先に見える。
かっこいい・・・!
写真よりも、DVDよりも、数倍、数百倍かっこいい!
演奏しているHARRY、すごく楽しそう。
あんまりまっすぐ見え過ぎて何だか照れくさいので、
HARRYがギターを弾く手元ばっかり見ていた。
きれいな手だなぁ・・・。指長いし。
だけどやっぱり顔も見とかなきゃ、ってことで時々視線を上に移動。
あぁ・・・やっぱりもっと前の方へ行っておけば良かったかな?
だけどここでもけっこうHARRYの表情がよく見える。

「HARRYかっこいい!」「最高!」「愛してる!」
これほとんど、男の人の声。
そうか。男から見てもHARRYってかっこいいんだ。
いや、ライブのDVDとかで聴いて知ってはいたけれど。
もうね、会場のあちこちから「かっこいい」という
叫びとかため息とか声にならない声とかがたくさん聴こえてきた。
うんうん、そうだね。かっこいいね。
もう、「かっこいい」以外の言葉なんて必要ない!
っていうぐらい、ほんとかっこよかった。
昨夜よくわかった。
HARRYほど何から何まですべてがかっこいい人は
他にいないってことが。ほめすぎ?
あまりにかっこいいので、思わずにんまり(へらへら?)と顔が緩む。
あぁどうかこのアホ面がHARRYの目に映っていませんように。

あっという間に時間は過ぎた。
もっと聴いていたい。帰りたくない。

スライダーズのライブの時もこういう気持ちになったんだっけ・・・。
また同じような気持ちになるとはね。
そんなにたくさんの月日が流れたなんて信じられないぐらい、
20年前のライブから今日まで
まっすぐ時間がつながっている気がした。

会場はあったかい雰囲気だったと思うなー。
いつもそうなのかな?
場所によっても違うんだろうか。


「Don't Stop The Beat」が聴けたのは嬉しかった。
これは自分が新しいスライダーズを聴かなくなってからの曲。
最近になって初めて耳にして、
「かっこいい!生で聴きたい!」と思っていた。
自分的にはこの曲がいちばんノレた。
絶対聴きたかった「Sweet Pain」と「落陽」も聴けて満足。

「Let It Roll」が聴けるとは思っていなかったなー。
すごく、すごくかっこよかった。

「時間旅行へようこそ」「Ready To Go」も聴きたかった曲。
自分が舞い上がっていたせいなのか・・・
「来た!」と思っているうちに、
意外とさらっと終わってしまったような気がする。
何でかな?

「放蕩息子」聴きたかったな。
「あんたがいないよる」「Get Up & Go」も。
「マンネリ・ブギ」「Hyena」「ありったけのコイン」
・・・おいおい、きりが無いって ^^;

最初にソロDVDでスライダーズのナンバーを聴いた時に感じた
「もう1本のギターが・・・」っていう感覚は全っ然、微塵も無かったな。
(今ではDVDでスライダーズナンバー聴いてもこういう感覚にはならないです。
本当に最初のうちだけだった)


20年ぶりにHARRYに会って生で音を聴いて、
自分はいったいどうなっちゃうんだろう?って思っていた。

ライブに行こうと決意するまで、少し時間がかかったんだよね。
中途半端な気持ちで行ってはいけないぞ。っていう、
それだけはずっと頭の中にあって。
ライブのDVDを何度も観た。
やっぱり行きたい。行かなくちゃ。
スライダーズから途中で離れてしまって、
HARRYがソロで活動し始めたのも知らなくて、
もうすでに何年も見逃してしまっている。
これ以上見逃したくない。
人づてに聞くだけではイヤだ。
自分がどうなったっていいじゃん。
見たいものは見たい。聴きたいものは聴きたい。
それだけで十分なんじゃないの?
聴きたい気持ちが自分の中にあるってことがだいじなんじゃないの?

じつはチケットを申し込んだ時点では、まだ半信半疑だった。
だけど「行きたい気持ちがあるのに行かない」
という選択だけはしたくなかった。
そういう選択して、あんたの人生はどこにあるの?・・・って。
行くと決まってからはもうすごく楽しみで、
5日前ぐらいからカウントダウンしていた。

行かない選択をしていたとしたら。
「もしも行っていれば・・・」
「HARRY、かっこよかったのかな?かっこいいに決まっているよな」
なんてあれこれ妄想して、挙句の果てに
「あぁ・・・行かなかった自分のばかばかっ」
とか言ってしょんぼり膝を抱えていただろうな。
まずは足を運んだ自分を褒めてあげよう。



・・・と、これはライブの翌日に書いたものです。
曲についてとか、あとで少し加筆した部分もあるけれど。
今回はとにかくライブで感じたことを、あまり時間を置かずに
できるだけそのまま残しておきたかったから、
すぐにできる限りのことを思い出しながら
自分の気持ちを言葉に変換して書き出すことに没頭した。
時間を置くと、その後の自分の日常が入り込んできて
不純物が混じるっつーか・・・とにかく嫌だったのだ。


自分ではけっこう落ち着いてライブに臨めたつもりでいたんだけれど、
今思うとかなり舞い上がっていますなぁ。
あの場所にいることだけでいっぱいいっぱいだったんだよね。
というか、平静でいろっていうのが無理!
だって20年ぶりの生HARRYだよ。
曲の順番とか、かなり記憶が飛んでいる。
だいたいこの辺でやったよなぁ・・・ぐらいしかわからない。
あっ、ラストがひとりで「落陽」だったのは憶えている。あたりまえか。
どこかもう1ケ所行きたいと猛烈に思ったけれど、
時間的な余裕が無くてどうにも無理であった。
いや、ひとつでも足を運べたんだから感謝。

何より、元気で楽しそうな今のHARRYに会えて良かった。
by posica | 2007-12-06 18:01 |